意思性
日本語の動詞の用法においてその意思性が問題になることが多々ある。
それは日本語の自動詞/他動詞という区別で表されることがあるがそれだけで区別できないことも多い。
例えば,
いま私は壁を壊している
というのは動作の継続を表し、
壁が壊れている
というのは状態を表す
これは自他の区別だけでは説明できない。
外国語話者で日本語を学んでいる人にはこの間違いをする人が多い。例えば
*詩人になるように詩の本を読んで勉強している
とは言えない。
ようには無意思なものにしか接続しないからだ。
まぁそんなことはどうでもよくて、この動詞の意思性を詩にうまく取り込んでるなぁと思う表現をよく目にする。
「転がって行く」というのは,自分の意思ではどうにもできない状況を表すことができる。とても好きな表現だ。